身体的拘束告示改正の件について(お礼・ご報告)

 春暖の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 私たち全国「精神病」者集団は、1974年5月に結成した精神障害者個人及び団体で構成される全国組織です。障害者権利条約対日審査に参画した唯一の当事者団体です。
 さて、全国「精神病」者集団は、精神科病院における身体的拘束の縮減に向けた当面の政策として、不穏多動を要件として拘束できるとする規定の削除及び切迫性・非代替性・一時性の3要件の明確化に係る告示改正を要求してまいりました。しかし、検討過程では、病院団体側から不穏多動要件の削除への強い抵抗があり、文言の整理という枠組みで「患者の治療困難」という新要件が提案されるなどの混乱が見られました。
 そのような中、第210回臨時国会で成立した障害者関連法案の附帯決議において、3要件を明確にするための告示改正と患者に対する治療が困難という文言によらない方策が盛り込まれたことを受けて、現在、告示改正の検討は「患者の治療困難」という要件を使わずに一時性、切迫性、非代替性の要件を明確化することでコンセンサスが得られました。
精神障害当事者の立場としては、①患者の治療困難を用いないこと、②一時性、切迫性、非代替性の要件を明確にすること、③勧告に従って精神障害を理由とした身体拘束を廃止するための検討を今後おこなうことの3点の確約が取れましたので、告示改正に反対する理由はないと考えています。但し、告示改正は当面の方策に過ぎず、すでに障害を理由とした身体拘束の廃止を目指す段階に入っています。
 引き続き、障害を理由にした身体拘束の廃止に向けた取り組みを続けていく所存ですので、今後も、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
 敬 具