第2回全国患者集会決議文(1975年5月)

決議文
全国「精神病」者集団
昨年の第一回全国集会で、我々は九項目のスローガンを定め運動目標にした。そして押しせまる不況と個々の病いとの斗いという二つの悪条件の困難性の中で、今日ここに、第二回全国集会を一時混乱したとはいえ、有意義に終えたことは、何よりも我々の成果のあらわれであります。しかし、スローガンを定めた時点から今日に至るまで、それらが如何に具体化し、根をはったことを自己反省として問いただしてみるならば、果してどれだけの実りがあったかをかえりみると、厳しく反省しなければならない。しかしながら我々は、微力ではあるが、より大きな実りのある運動を展開するための核を、ここに作り出すことができたのは、ほこるべきであろう。我々の目の前は必ずしも明るいとは言えないが、私達は助けあって、手と手を結びあって、粘り強く前進しょう。本日、ここに次の八頂目のローガンを新たにかかげ、決議とする。第三回全国集会に向けて、新鮮な心構えを!
一、我々は連帯し、声と声をあわせよう。
二、赤堀差別裁判糾弾の声を強めよう。
三、水口・栗岡・アヤメ斗争を勝利するまで斗おう。
四、我々のすみかと働く場所を獲得しょう。
五、すべての治療条件・冶療技術を点検しょう。
六、通信・面会を完全実施させよう。
八、苦しみをはねのけ、差別・偏見を打破しよう。
一九七五年五月四日   第二回全国集会(京都)