筋ジストロフィー患者等の在宅療養への移行に関する要望書

2021年7月28日
衆議院議員 早稲田夕季 様
厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課長 殿
〃             企画課長 殿

 平素より障害者の地域生活、施策にご尽力くださり心より敬意を表しております。
全国「精神病」者集団は、1974年に結成した精神障害者個人及び団体で構成される全国組織です。
 さて、令和2年度障害者総合福祉推進事業「国立病院機構が運営する病院の療養介護(筋ジストロフィー病棟)利用者の地域移行に関する実態調査」事業報告書が2021年3月に公開されました。当該報告書は、2019年7月5日付の「衆議院議員早稲田夕季君提出独立行政法人国立病院機構を構成する病院に入院している筋ジストロフィー患者の在宅療養への移行に関する質問に対する答弁書」に基づき実施されたものです。当該報告書では、筋ジストロフィー病棟からの地域移行を希望する患者がいることと、基盤整備が必要であることが示唆されています。
障害者の権利に関する条約の趣旨を鑑みたものとなるように、2022年度予算を念頭におきつつ下記のとおりご要望を申し上げます。

(1)第7期障害福祉計画に関わる基本指針には、地域移行の範囲に療養介護を含むようにしてください。
(2)療養介護からの地域移行にかかわる基盤整備の一環として重度訪問介護及び医療的ケアの拡充を計画的に進めてください。
(3)医療介護総合確保基金を活用した医療的ケアにかかわる啓発等を補助金のメニューの中に入れてください。

◆国立病院機構が運営する病院の療養介護(筋ジストロフィー病棟)利用者の地域移行に関する実態調査
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000798607.pdf