障害福祉計画及び障害児福祉計画等の見直しに関する要望書

厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部
 障害福祉課長  津曲 共和 様
 精神・障害保健課長  林 修一郎 様

余寒の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
全国「精神病」者集団は、1974年5月に結成した精神障害者個人及び団体で構成される全国組織です。障害福祉計画及び障害児福祉計画等の見直しが、障害者権利条約の趣旨を鑑みたものになるように下記の通り要望します。

⑴ 精神病床における早期退院率については、入院後三か月時点が68.9%、入院後六か月時点が84.5%、入院後一年時点が91.0%であり、第6期計画と比較して指標が下がっている。この指標は、入院者約10人中1人が新たな1年以上長期入院者となる計算であり不適切と考える。計画の上で長期入院を再生産し続けていることになるため、最低でも入院後一年時点の早期退院率を98%以上にする必要がある。

⑵ 一年以上長期入院数のうち約7割は、3年後も一年以上長期入院者数として残ることになる。これは、⑴を踏まえると死亡退院と相まって新たな長期入院を再生産しながら入院中心医療を継続するかたちになっているものと考える。一年以上長期入院者は、少なくとも3年間で約5割にまで減らす必要がある。
以 上