今後の障害者施策に関する要望書

厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長 辺見聡 様

 寒冷の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 全国「精神病」者集団は、1974年5月に結成した精神障害者個人及び団体で構成される全国組織です。先日、障害者関連法案が国会において成立しました。今後の障害者施策が障害者権利条約の趣旨を鑑みたものになるように下記の通り要望します。

1.付帯決議の実施
 このたび成立した改正精神保健福祉法には、立法府から非常に多くの付帯決議がつけられました。付帯決議の実施に向けて真摯に取り組んでくださいますようお願いします。

2.社会保障審議会障害者部会への参画
 このたび成立した改正精神保健福祉法は、附則及び付帯決議において勧告を踏まえた見直しをおこなうことが確認されています。全国「精神病」者集団としては、精神保健福祉法附則第3条に基づく検討に参画し、勧告の実現を目指していきたいと考えております。なお、同条約の政府審査に際してパラレルレポートを提出し、ジュネーブの建設的対話に傍聴団を派遣した精神障害当事者団体は、全国「精神病」者集団しかありませんでした。その上でも、社会保障審議会障害者部会への全国「精神病」者集団の推薦を受けた精神障害当事者の参画は不可欠であると考えています。つきましては、社会保障審議会障害者部会の次期改選にあたっては、全国「精神病」者集団の推薦を受けた精神障害当事者を構成員として必ず入れてくださいますよう、お願いを申し上げます。
 以 上