精神保健福祉法改正法案討論会 措置入院の運用と退院後支援――今後の運動の展開について

日 時 : 2018年4月13日(金) 18時00分~20時30分
場 所 : スマイル中野5階 和室 (〒164-0001 中野区中野5-68-7)
資料代 : 1000円
主 催 : 全国「精神病」者集団

講 師  桐原尚之 全国「精神病」者集団

 第193回通常国会の審議過程では、精神保健福祉法改正法案には看過できない重大な問題があることが明らかになりました。参議院先議でありながら約1か月半の長時間審議となり、これだけの審議時間を得たのにもかかわらず厚生労働省は、毎回の審議で答弁できない質問に直面し、与野党の委員ともに首をかしげるような曖昧な答弁を繰り返しました。その後、精神保健福祉法改正法案は第194回臨時国会で衆議院の解散に伴い廃案となりました。さらに上程が予定されていた第196回通常国会では、非予算関連法案の実質的な締切日である3月13日までに閣議決定がなされず、国会上程は事実上見送りとなりました。
 厚生労働省は、法改正の遅延に伴い、法改正に先立った運用の整備を急ぐことにし、3月27日付で「措置入院の運用に関するガイドライン(平成30年3月27日・障発0327第15号)」と「地方公共団体による精神障害者の退院後支援に関するガイドライン(平成30年3月27日・障発0327第16号)」を出して各都道府県を通じて取り組みを進めていくことにしました。現場は、混乱気味であり、今後、私たちはどのようにして取り組んでいけばよいのか、討論会を持ちたいと思います。