2020年東京都知事選挙マニフェストの修正に関する要望書

宇都宮けんじ 様

 初夏の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 全国「精神病」者集団は、1974年5月に結成した精神障害者個人及び団体で構成される全国組織です。
 さて、2020年東京都知事選挙マニフェストの重要政策01「だれもが働きやすく、くらしやすい希望のまち東京をつくります」には、「財産管理等支援のために市民成年後見人制度の普及を加速化するために、「東京都成年後見人促進条例」をめざします」「都独自の成年後見人養成(年1000人目標3ヶ年)等の目標をもち、都としての養成講座を行います」などの内容が盛り込まれています。他方で成年後見制度は、障害者の権利に関する委員会一般的意見第1号及び初回の日本政府報告に関する質問事問において障害者権利条約違反が指摘されています。
 つきましては、下記の通り、東京都知事選挙マニフェストを修正してくださいますよう、ご要望を申し上げます。

老い仕度やターミナルケアへの関心が高くなっています。財産管理等支援のために成年 後見人制度が多用されていますが、これは国連障害者権利条約違反の代理決定の仕組みであり、早急に改める必要があります。その改定を国に呼び掛けます。国連障害者の権利に関する委員会から助言及び一般的な勧告が出されたときは、障害者の権利に関する条約の趣旨に従って現行の成年後見制度から独立した意思決定支援の検討と人材養成を都として行います。関連情報を都民に発信します。

以 上