私たち全国「精神病」者集団は、1974年に結成した精神障害者個人及び団体で構成される全国組織です。
本日6月26日、第198回通常国会が閉会しました。本国会では、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律が成立しました。
わたしたちは、本法案の審査は、欠格条項の見直しが進んだという表面上の成果のみで評価してはならず、障害者権利条約等の国際的動向や成年後見制度利用促進法に基づく政策の進捗状況などの中間評価が求められる点で通常の単独法案の審査とは一線を画するものであり、今回の法案審査を逃すと重大な課題が先送りにされることから反対の立場を取ってきました。
今回の法案審査において立法府は、わたしたち当事者の声を聴き付帯決議を出すなどして、成年後見制度にかかわる諸課題に取り組む姿勢を示しました。そして、障害者権利条約に基づく締約国政府審査の結果・国連勧告に基づいて関連法令の見直しをおこない必要な措置を講ずるという内容の附帯決議を勝ちとりました。これだけのことが付帯決議に書き込まれたことは大きな成果であったと思います。
障害者権利条約に基づく締約国政府審査において障害者権利委員会から成年後見制度廃止の勧告を勝ちとることが当面の課題になります。2019年9月の事前質問の採択において成年後見制度の問題がしっかりと取り扱われるように共に闘いましょう。