患者の権利擁護を中心とする医療基本法制定に関する声明

患者の権利擁護を中心とする医療基本法制定に関する声明

私たち全国「精神病」者集団は、1974年5月に結成した精神障害者個人及び団体で構成される全国組織です。精神障害者の多くは、精神科医療との関わりに複雑な気持ちを抱いています。医療が体調管理には資することがある一方で、長期化する社会的入院をはじめ、本人が同意しない医療行為が、本人の保護の名の下に正当化されてきました。そのような環境要因により、患者への権利意識が希薄となり、医療提供側のパターナリズムが現場では横行し、多くの仲間が苦しんでいます。

「患者本人が望む質の高い、受けたい医療」の権利保障に関する国及び地方公共団体の法的責務を明確化するとともに、医療政策全般における政策評価機能の新設とそこへの患者団体の参画の保障、そして、全ての医療提供者の役割と責任を規定する医療に係る骨格となる「患者の権利擁護を中心とする医療基本法」の制定を強く要望いたします。

2019年4月10日

全国「精神病」者集団

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