◆国連恣意的拘禁作業部会からの勧告の対応
国連恣意的拘禁作業部会(Working Group on Arbitrary Detention: WGAD)は、恣意的拘禁について人権条約に認められた権利を侵害された個人が、国連(恣意的拘禁に関する作業部会)に直接訴え、国際的な場で自身が受けた人権侵害について意見を求めることができる個人通報制度を設けています。私たちは、精神保健福祉法に基づく強制入院が恣意的拘禁に当たると考えており、個人通報を募っています。
・国連恣意的拘禁作業部会から勧告がでた(2018/05/15)
国連恣意的拘禁作業部会から措置入院の件について「国内法の法的根拠を欠き(カテゴリーⅠ)、障害者差別(カテゴリーⅤ)を認定して、恣意的拘禁に該当すると結論づけて、世界人権規約等国際基準原則に合致させるように求め、直ちに釈放し、補償・賠償をすべきである」とする勧告がだされました。5月15日にメールが届きました。日本の強制入院の個別例に対して初めての国連からの勧告です。
恣意的拘禁の作業部会のサイトに意見が公開されました。以下からダウンロードできます
http://www.ohchr.org/Documents/Issues/Detention/Opinions/Session81/A_HRC_WGAD_2018_8.pdf
・2018年11月20日に採択されたWGADの意見が公表されました。東京都における措置入院の後、成年後見人の同意による医療保護入院の例です。
https://www.ohchr.org/Documents/Issues/Detention/Opinions/Session83/A_HRC_WGAD_2018_70.pdf
・国連自由を剥奪された人の法廷における救済と手続きの権利についての基本原則とガイドライン(日本語版)
https://jngmdp.net/wp-content/uploads/2018/11/20150706_wgad_japanese.pdf
・国連自由を剥奪された人の法廷における救済と手続きの権利についての基本原則とガイドライン(英語版)
https://jngmdp.net/wp-content/uploads/2018/11/20150706_wgad_english.pdf
・国連恣意的拘禁作業部会への情報提供用シート
https://jngmdp.net/wp-content/uploads/2018/11/20150706-WGADQuestionnaire_en.pdf
・措置入院を恣意的拘禁とする国連恣意的拘禁作業部会勧告に関する質問主意書
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/197/meisai/m197013.htm
・内田明弁護士のコメント
https://jngmdp.net/wp-content/uploads/2019/03/20180725wgad.pdf