第8次医療計画の中間見直しに関する要望書

厚生労働省
医政局地域医療計画課長 西嶋康浩 様
社会・援護局障害保健福祉部
  精神・障害保健課長 海老名英治 様

余寒の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
全国「精神病」者集団は、1974年5月に結成した精神障害者個人及び団体で構成される全国組織です。第8次医療計画の中間見直しが、障害者権利条約の趣旨を鑑みたものになるように下記の通り要望します。

⑴ 非自発的入院の縮減に係る指標例の設定
 第8次医療計画の中間見直しにおいては、非自発的入院を縮減していくために、非自発的入院の件数の動態を明らかにするような指標例を新設してください。

⑵ 基準病床算定式
 基準病床算定式については、社会的入院者が慢性期入院医療需要の対象に含まれないように慢性期入院医療需要の考え方を抜本的に見直すとともに、病床のダウサイジングが適切に進むようなものへと改めてください。

⑶ 実病床と基準病床
 郊外(山奥)に建設された精神科病院が保有する病床については、地域からの隔絶が懸念されるため原則として使わないこととし、都道府県政令市・圏域ごとの必要病床数の範囲内で市街地に移設するなどして稼働できる仕組みを導入してください。