厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部
障害福祉課地域生活支援推進室長 殿
寒冷の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、現在、国は障害者ピアサポーター研修(地域生活支援事業)を受講した障害者を雇用した相談支援事業所等に対して加算報酬を付与するなどピアサポートの専門性の評価に係る政策を推進しています。障害者ピアサポーター研修事業は、各都道府県政令市において障害当事者を交えた運営会議を設置し、企画段階から関与させることが推奨されています。全国「精神病」者集団としては、各地の仲間が各都道府県政令市の運営会議に参画しやすいようにサポートする取り組みをしてきました。
令和3年3月31日付、厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課地域生活支援推進室発・各都道府県指定都市地域生活支援事業担当者宛の事務連絡「障害者ピアサポート研修事業に係る情報提供等について」には、「障害者ピアサポート研修事業の検討に当たって、「障害者ピアサポートの専門性を高めるための研修に関する研究」(厚生労働科学研究費補助金)にて標準的な研修テキストの作成に携わった研究代表者・関係団体の皆様に、障害者ピアサポート研修事業の実施方法やテキスト内容、講師の紹介などの都道府県・指定都市の担当者からの相談・問い合わせにご協力いただくこととしておりますので、必要に応じて相談・問い合わせいただくようお願いいたします。」と書かれています。これについて都道府県・政令市の担当者は、当該事務連絡に記載された団体以外には問い合わせをしなくてよいものと解釈する傾向にあり、いくつかの都道府県・政令市においては全国「精神病」者集団の成員の参画が見送られる事態が生じています。当該事務連絡は、表現が不適切です。
つきましては、当該事務連絡の修正あるいは主管課長会議資料等の方法を用いて、多くのグループの積極的な参加を担保し得るような解説を入れてください。対応についてご検討いただけますと嬉しく思います。
以 上