生殖補助医療等及びこれにより出生した子の親子関係に関する民法の特例に関する法律案に関する要望書

2020年11月24日
衆議院法務委員会
 委員長 義家 弘介 様
  与党筆頭理事 稲田朋美 様
  野党筆頭理事 階 猛 様

 日ごろより精神障害者の地域生活、施策にご尽力くださり心より敬意を表しております。
 今国会に議員立法で提出されている、「生殖補助医療等及びこれにより出生した子の親子関係に関する民法の特例に関する法律案」(以下、「法案」とする。)について下記の要望を申し上げます。

一、法案審査については、慎重審議を求めます。

二、法案第3条4項の「生殖補助医療により生まれる子については、心身ともに健やかに生まれ、かつ、育つことができるよう必要な配慮がなされるものとする」の部分は、1996年に廃止された優生保護法の第1条「優生上の見地から、不良な子孫の出生を防止する」を彷彿させるような、また誤解を招くような表現であるため削除を求めます。

三、立法府は、障害者の権利に関する条約第17条の「その心身が、そのままの状態で尊重される権利を有する」と法案の整合性を審査することを求めます。参院法務委員会での審議にあって、この点は触れられておらず、衆院法務委員会の審議に際しては、この点を十分に深めることを重ねて求めます。
以 上