<大阪宣言2017>
私たちは、社会からの偏見と抑圧の苦しみを分かち合う「精神病」者である。
偏見によるゆえなき差別と不法な人権侵害を受けやすく、社会もそれを黙認している。本来支援者であるべき人たちからの権利侵害の問題も深刻である。
グローバル資本主義化は、地域コミュニティのつながりを崩壊せしめ、力を奪われた個人が社会的に孤立し、行き場のない状況に陥っている。
人類が獲得してきた人権や社会保障は、権力によりますます脅かされている。
「精神病」者は、最も孤立しやすく、深刻な社会課題に向き合っている属性の人間である。憲法や批准した人権条約を日本政府は平然と無視している。
こうした状況の中で、全国「精神病」者集団は、相互扶助の精神に基づき、病者総体の権利を追求することを行動原理として、様々な領域での社会変革のため、さらなる闘争をここに宣言する。